入浴で体質改善!!良い汗をしっかりとかける身体をつくる発汗トレーニングです。
入浴方法で汗腺の機能を高めて良い汗をかくことで、身体の代謝をアップすることができます。毎日の習慣に取り入れて、脂肪燃焼を促進しながらダイエットしちゃいましょう!
本格的に暑くなる前に『汗トレ』するメリットを知って取り組んでみて下さい。
汗のしくみ
汗を分泌する汗腺は熱に弱い脳を守るために、体温調節を担う器官として発達してきました。汗腺には2種類あり、汗をかくときに使われるのはエクリン腺と言います。
唇や爪の下以外の全身に、その数は400万~500万くらいあるそうで、実際に機能している能動汗腺は半分程度です。エアコンの使用や運動不足などで汗をかく機会が少ないと、汗腺の機能が衰えたり、退化して休眠状態の汗腺が増えてしまっている人も多いです。
気温が高くなったり、運動したりして体内に熱が生じると汗腺から汗を分泌し、皮膚から蒸発させることで体温を調節します。汗腺は血液から血漿(けっしょう)をくみ上げて汗の原料になり、身体に必要なミネラル分は、ろ過して血液に戻し残った水分があせとなります。
『良い汗』と『悪い汗』の特徴
良い汗
・小粒でサラサラ
・無味無臭
・乾きやすい
・汗をかくとスッキリ
悪い汗
・大粒でベタベタ
・しょっぱくて臭う
・乾きにくい
・汗をかくとぐったり
汗腺が正常であれば、汗は小粒で水のようにサラサラしていて蒸発しやすい『良い汗』となる。
汗腺の機能が衰えていると、ミネラルの再吸収がうまくいかず、大粒でベタベタとした蒸発しにくい『悪い汗』となってしまうのです。
水分に近い良い汗は、ほぼ無味無臭ですが、血漿成分が多く残る悪い汗は皮膚表面にある雑菌を繁殖させるため、不快な臭いを放ちやすい。
悪い汗は身体に必要なミネラルを奪うため、夏バテや熱中症を招く原因にもなります。
ベタベタ汗は老化のサインかも!?
汗腺機能が正常であれば、汗は小粒で水のようにサラサラしていて、蒸発しやすい『良い汗』となりますが、汗腺の機能が衰えていると大粒でベタベタとした蒸発しにくい『悪い汗』となるとお伝えしました。
このように、汗腺の衰えから代謝の低下や身体に必要なミネラル不足、さらに血行が悪くなり、良いことはありません。
そうなるとダイエットにも影響が出ますし、お肌のターンオーバーも鈍くなりますので、くすみやクマの原因にもなり、美と若さが損なわれて老化が進んでしまいます。
汗腺機能を高める入浴法
手足高温浴
42~43度の熱めのお湯で休眠している汗腺が多い手足の先を温めて目覚めさせる方法。
椅子に座り、肘から先と膝から下を42~43度のお湯に10~15分つける。
手足高温浴で汗が出にくかったり、皮膚が赤くなったりする場合は、汗腺が衰えているサインとのこと。その場合は無理せず、40度程度の低めの温度から慣らしていくと良いです。
半身微温浴
37~39度のぬるめのお湯で身体の中心から温め、じっくりと汗をかく方法。
みぞおちあたりまでお湯に浸かり、半身浴で30~40分温まります。
1番のメリットは、肺や心臓への水圧という負荷が少ないことです。暑い夏でも全身浴に比べると熱く感じにくく、長い時間入浴できます。途中の水分補給も忘れずに。
両方に言えることですが、入浴前後はしっかりと水分補給をして、湯上り後は自然に汗が引くまでクールダウンをしてから着替えます。これらの入浴方法を2~3週間続けていくと汗腺機能が高まっていきます。
有酸素運動を取り入れる
暑さが本格化する夏の前に、適度な汗を上手にかける身体づくりが大切です。
手軽に始められるのが、ウォーキングなどの有酸素運動になります。休みの日に20~30分のウォーキングやジョギングなどでしっかりと汗をかく。
その時に、熱中症や脱水症状にならないためにも、のどが渇いたと感じる前にミネラルを含むスポーツ飲料などでこまめに水分補給をしましょう。
汗腺を鍛えながら合わせてしたいこと
入浴法や有酸素運動と合わせて取り組みたいことが筋肉トレーニングです。
有酸素運動に合わせて筋トレに取り組むと、代謝が高まり脂肪を燃焼しやすくなることで発汗を促すことができます。体幹も鍛えていくと身体の歪みも改善されて、代謝アップにつながります。
もし、反り腰など身体の歪みをご自身で感じている場合は、一般的におこなわれている筋トレ(スクワットなど)よりも体幹(インナーマッスル)を鍛えて、より運動効率が上がる状態に身体を整えていくことをオススメします。
理想の身体に近づくためにも、まずは身体の歪みを改善し、
バランスを整えることがダイエットへの近道ですよ!
空いた時間に簡単にできる運動をまとめていますので、見てみてください。
体幹を鍛えたい方はこちらをどうぞ
まとめ
しっかりと汗をかくことって本当に大切なんですね。
暑い時期は、なるべく涼しく快適に過ごしたいと思ってしまい、お風呂に浸かることをせずに、簡単にシャワーで済ませてしまうことって多いと思います。
汗腺を鍛えることで、ベタつく汗の原因予防、代謝の向上、身体に必要なミネラルも逃さない。身体の疲れも取れて、お風呂上りもクールダウンしたら、意外にも涼しく快適に過ごせちゃいます。
入浴方法や運動を取り入れて、汗腺機能を高めて『良い汗』をしっかりかける身体づくりに取り組んでみてください。
今、取り組んでいるダイエットの効果アップにもつながるはずですよ!