『いつも摂っている油の種類を変えるだけで痩せる!』
そんな魔法のようなダイエットがあったら試してみたいですよね。
ココナッツオイルに含まれる脂肪酸には脂肪燃焼を促進し、素早くエネルギーに変えるという特徴があります。
今回は、万能なココナッツオイルを使ったダイエットや健康効果、使い方について説明していきます。使い道がたくさんあるココナッツオイルを余すことなく使って、内側・外側からキレイになりましょう!
脂肪燃焼作用でダイエット効果
ココナッツオイルには食欲を減少させる効果・脂肪を燃焼させる効果があり、腹部や臓器周辺に溜まる腹部脂肪の減少させる効果があるという実験結果も出ているそうです。
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸という脂肪酸を多く含んでいます。中鎖脂肪酸は体内に吸収されたあと、肝臓でケトン体に変換されて脳や身体にエネルギーとして利用されます。
このケトン体へ変換されるときに脂肪酸を分解するので、脂肪燃焼効果につながるのです。ココナッツオイルは脂肪分であるにも関わらず、脂肪燃焼を助けて消費カロリーを高めてくれる優れものなんです!
ある研究では1日あたり15~30gの中鎖脂肪酸が24時間のエネルギーの消費を5%増加させるという報告もあるそうで。実際に体脂肪も減ったという実験結果もあり、脂肪減少効果が期待されます。
けれど、いくらダイエットに良いといってもココナッツオイルも油であることには変わりないので、たくさん摂り過ぎず、ほかの油と置きかえるようにして使うのがオススメです。
腸内環境を整える
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸には、排便するために重要な腸の『ぜん動運動』を促す作用があります。
さらに、ラウリン酸には腸内環境を整えてくれる作用もありますので、『お腹がスッキリしない・ガスが溜まりやすい・体臭が気になる』などの悩みも解消してくれます。
また、腸内環境は皮膚や免疫力にも影響するので、腸内環境を整えることは美肌や老化抑制、風邪の予防、アレルギーの改善など様々なメリットがあります。
口臭トラブルや皮膚炎の予防
ココナッツオイルに含まれるラウリン酸には殺菌作用があり口臭予防にも役立ちます。
ココナッツオイルを5~10分ほど口に含んで、ブクブクうがいをすることで効果的に口内についた汚れを除去できます。
悪臭の原因になる菌を抑えて、口臭トラブルや歯周病予防にもつながると注目をされているみたいですね。
インドの伝統医療であるアーユルヴェーダでは『オイルプリング』といい、ココナッツオイルでブクブクうがいをすることで、口内洗浄をおこなう方法があるほど有名です。
そして、ラウリン酸にはアトピー性皮膚炎などを悪化させる原因となる黄色ブドウ球菌やカンジダ菌を抑える作用もあることが報告されています。
乾燥肌やヘアケアにも効果的
ココナッツオイルは本来、食用ですが肌の保湿に使うこともできます。
ココナッツオイルに含まれる油分には肌をカバーして水分蒸発を防ぐ効果があり、ホホバオイルと同じように肌の水分をキープしてくれるのです。
ココナッツオイルにはビタミンEの一種であるトコトリエノールが多く含まれているので抗酸化作用を期待することもできます。特に加齢による肌の変化が気になってきた方にはオススメです。
そして、ヘアケアにも使うことができます。太陽の紫外線の約20%をブロックして髪を守ってくれるので、南国の人たちもヘアケアとして使っているほど!髪の毛からタンパク質の流出を防ぐ効果がありますので、髪のパサつきやダメージも防止できます。
まさに美容万能オイルとして使えそうですね。
*効果には個人差があり、お肌に合わない可能性もあります。
ココナッツオイルは体に悪い?
健康に良いと話題のココナッツオイルですが体に悪いのでは?
という噂もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。気になったので調べてみました。
副作用というわけではありませんが、ココナッツオイルは食べ過ぎると便がゆるくなったり、胃が熱い感じになったりすることもあるそうです。
また、肝臓で処理されるので肝臓機能が低下している方、肝臓に疾患がある方には適していないので、気になる方はかかりつけの医師にご相談ください。
飽和脂肪酸がコレステロール値を上げるので、血管や心疾患に悪影響があるという説があります。その点についてはどうなのでしょうか?
肉類に含まれる飽和脂肪酸はコレステロールを増やすと思われていますが、近年の研究では飽和脂肪酸の中にもステアリン酸など善玉コレステロールの働きを促進してくれる悪玉コレステロールを減らすものが見つかっているそうです。
特に中鎖脂肪酸の多いココナッツオイルは通常の飽和脂肪酸と異なり、善玉コレステロールを増やせば悪玉コレステロールを減らすという研究結果もあるようです。
ココナッツオイルからエネルギーの60%を摂取するという地域の住民には心疾患が少ないという調査もあり、飽和脂肪酸摂取が有害な効果と直接結びつくかについては疑問が残ります。
ココナッツオイルとコレステロールの関係については実験結果も少なく、まだ結論が出せる状況ではないようです。
もちろん多くの油と同様で摂りすぎは良くないので『健康に良いから』といって摂りすぎないように注意しましょう。
さらに、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、下腹部に脂肪がつく内臓脂肪型の肥満を改善するとわかっています。
中鎖脂肪酸には食欲を抑えて脂肪燃焼を促す効果があるので、ダイエット中の方や肥満を防ぎたい方にピッタリです。
ココナッツオイルの使い方
ココナッツオイルの使い方は大きく分けて2パターンあります。
それぞれの目的によって使い方も異なりますので、正しいココナッツオイルの使い方をマスターしていきましょう。
ココナッツオイルは基本として食用で扱われるものなので、炒め物やドレッシングとして使ったり、パンケーキを焼くときに使用したり、コーヒーに入れて飲んだりなど今までの油に代わって使うことができます。
ココナッツオイルに含まれる飽和脂肪酸は、加熱しても変性を起こしにくいため、酸化せず安心して加熱調理に使えます。
ココナッツオイルの独特な香りが苦手という方は、ノンアロマ表記のココナッツオイルもあります。
私はオーガニック認証マークの付いたアロマタイプを使っていますが、調理の時ほんのりココナッツの香りがすることで、調理で味付けをしないときも美味しく食べることができて良いと感じています。
また、温かいコーヒーなどに少量入れるとサッと広がり、フレーバーのように甘い風味付けにもなりますよ。トーストに塗ってシナモンをかけても美味しいですね。
ココナッツオイルは本来は食用としてと使いますが、美容オイルとしても優秀です。ココナッツオイルの様々な使い方をご紹介します。
【お肌の保湿と紫外線対策】
肌水分を量を改善し、湿疹の症状も軽減してくれるという研究結果があります。さらに殺菌効果もあり、黄色ブドウ球菌やニキビの原因となるアクネ菌にも効果があるそうです。
天然のビタミンEも含まれていますので太陽の紫外線も約20%ブロックしてくれます。
【オイルクレンジング】
使い方は簡単。ココナッツオイルを手に取り、軽くなじませてお湯で流したあとに洗顔するだけです。
ツッパリ・乾燥を防ぎます。酸化したオイルはお肌に良くないので、酸化しづらい特徴のココナッツオイルはお肌にも優しく長期保存ができます。
普段あまり化粧をしない方には使いやすいアイテムですね。
【髪のお手入れ・ヘアパック】
インドではココナッツオイルは昔から髪のお手入れに使われていたそうです。傷んだ髪を修復したり、ドライヘアのケア、しなやかで強い髪にする効果があるのだとか。
スタイリングで乾燥しやすい毛先に仕上げとして使うのもいいですね。
あとはスペシャルケアとしてココナッツオイルでのヘアパックのご紹介をしますね。
↓
【スペシャルヘアパック】
①髪を洗った後に軽くタオルドライをします。
②ココナッツオイルを適量とり液状になったら頭皮になじませ、指の腹でやさしくマッサージしたあと髪全体にもなじませます。
③頭をタオルで包んだら20分ほど入浴しながら放置タイム。
④時間になったら髪を洗い流してヘアパックが完了です。
スペシャルケアとして週末に取り入れてみてはいかがですか?
特に髪が傷んでいたり、くせ毛でまとまりにくく、広がってしまう方にオススメです。
まとめ
ココナッツオイルは、脂肪燃焼作用・腸内環境を整える・口臭トラブルと皮膚炎の予防・肌や髪のケアもしてくれるので、万能なオイルということが一目瞭然ですね。
ダイエット効果はもちろんですが、様々な効果を知ることで身体の内側と外側からキレイになるのであれば使ってみても良いかもしれないですね。
くれぐれも、ココナッツオイルが良い油だからと言って摂りすぎては、身体には良くないので分量には十分に気をつけてください。
毎日の生活に取り入れてダイエットはもちろん、免疫力を上げてアンチエイジングや健康な身体を手に入れてみませんか?